自由な大学生活、だからこそ熱い道を

平成29年に卒業された岩谷朋花さんにお話を伺いました。岩谷さんは女子部リーダーとして活躍され、3回生のときにダブルスカルという種目で出場したインカレ(全日本大学選手権大会)で8位入賞という結果を残されました。現在はニチレイにお勤めされています。

2015年   全日本大学選手権8位
2019年3月 大学院工学研究科 卒業
2019年4月 株式会社ニチレイフーズ 入社

入部された経緯についてお聞かせください。

入部した経緯は、キャンパスで迷っていた時に、ボート部の先輩が道案内をしてくださったことです。

行きたかった場所まで一緒に来てくださって、最後に「お花見をしてるから、もし用事が終わって暇だったら来てね」とだけ誘われました。用事が終わった後優しかった先輩を思い出してお花見に顔を出したら、とても楽しかったことを覚えています。

正直ボートという競技にはそれほど魅力を感じていませんでしたが、先輩たちがとても仲が良く、そして友人とはまた違う、同じ志を持つ結束を感じ、このかっこいい人たちの一員に自分もなりたいと思い入部しました。

ボート部生活で最も印象的だったことは何ですか?

最も印象的だったことは、ダブル(2人乗りの艇)で参加した3回生のインカレ3日目です。インカレ最終日を目標に掲げており、目標達成には、出漕レースで2位以上である必要がありました。

スタートでミスがあり、確か4位で始まったレースでした。厳しい練習を乗り越えてきたという自信もあり、序盤で一艇はすぐ抜くことができました。

ゴール直前までずっと3位でしたが、ボート部の仲間達がずっと岸を走って応援してくれていたのが聞こえていました。その声が私たちを突き上げ、最後のスパートで2位に上がりゴールしました。私はゴールしたとき、初めて腹の底から叫びました。今でも忘れられない瞬間です。

阪大ボート部でのご経験を、社会人になってからどのように活かされていますか?

ボート部での経験で最も活きているのは、いろいろな人と関わる姿勢です。

ボート部はとてもいろいろな人がいました。熱い志を持つ人、一見考えていることがわかりづらい人、独創的な練習に挑戦する人。その中には変わった人で片付けられてしまうようなタイプの人もいました。

しかし私は、そんな人達と一緒に同じ目標に進んだ時こそ、大きな結果を得られることをボート部で学びました。だからこそ、今仕事でも他の人と違うと言われる人とこそ意見を交わし、良いものを作ることに活かせていると思います。

最後に新入生へのメッセージをお願いします。

大学は高校までとは違い、やることもやらないことも自分で全て選択できます。だからこそ、大学生活で自分は何をしていたんだろうと、虚無感を感じたまま卒業した友人達を私は知っています。

ボート部は、人生の中で決して長くない4年間を、何にも変え難い濃密で熱い時間に変えてくれました。もし大学で何をすればいいか悩んでいる新入生は、ボート部に入って、仲間達と忘れられない大学生活に身を投じてもらいたいと願います。