小さなことの積み重ねが大きな結果に

平成28年に卒業された大原海人さんのお話です。大原さんは現役時代にCOX(艇の舵を取る役職)として活躍され、関西選手権で優勝されました。現在は製造関係の会社にお勤めになっています

2014年 関西選手権優勝
2017年 人間科学部卒
2017年 メーカー入社

入部された経緯についてお聞かせください。

目標に向かって全力を注ぎこめる生活、ボートに熱意をもって取り組む先輩、水上をすべる心地よさ、これらに魅了されたことが、入部を決めた理由です。

バスケを中高6年間、全国大会を目指すくらいには打ち込んでいましたが、力及ばず、大学の部活では自分は通用しないだろうと感じ、別の目標を探していました。

そんな中、ボート部のイベントにたまたま参加したところ、関西選手権や全国大会に向けて全力投球している先輩たちを見て、自分もこうなりたい、大学生活を熱く実りあるものにしたい、と思うようになり入部を決めました。

0から新しい競技を始めることの抵抗が無かったわけではありませんが、日本の大学ボートは比較的、大学から始める人が多く、未経験者も成果を上げているスポーツです。未経験者でも勝ちを目指せるのも、大学ボートの魅力の一つですね。

ボート部生活で最も印象的だったことは何ですか。

ボート部生活どころか、自分の人生で最も印象的な出来事が、関西選手権優勝の時です。
このとき、自分はCOXとして出場しました。

決勝戦、他大学が早めにスパートをかけてリードしていく中、「自分たちなら勝てる」と信じ、これまでのプラン通りのレース運びを進めることを決断しました。

スパートコールをかけた時の加速、対戦相手を追い抜いていく光景、ゴールした瞬間の叫びは、いまでもありありと思い返せます。

選手、マネージャー、コーチそれぞれが日々挑戦を続け、地道に努力を積み上げてきたことが、自信になって勝利につながりました。優勝を決めた日のことは、一生忘れることができない思い出です。

関西選手権優勝の喜びを分かち合う大原さん

阪大ボート部でのご経験を、社会人になってからどのように活かされていますか?

小さなことを地道に積み上げることが、大きな成果につながることをボート部で身をもって知りました。

大変な時はつい目的を見失いがちですが、目の前の仕事の先で何が起こるのかをイメージし、そこに向かい続ける力は、働く中でも自分を支えてくれています。

また、人と常に接し続ける環境も自分を鍛えてくれたと感じています。出身、年齢、立場が異なる人と接し続けた経験は、新しい環境に飛び込むときに自分を支える土台になってくれました。

最後に新入生へのメッセージをお願いします。

個人的に、大学生活を充実させるためには、大学の時間を何に使うのか、自分の気持ちにしたがって決めることが大切だと感じています。

私はボート部を選びましたが、この記事を読まれた皆さんが最終的にボート部を選ばなくても、それはそれでよいと思っています。

ただ、もし、今回私が書いた内容に少しでも共感いただけるものがあれば、ちょっとだけボート部を覗いてみてはいかがでしょうか。

ボート部を選んだ方も、他の道を選んだ方も、それぞれに実りある大学生活を送ることを願います。